正気を狂気に変えるマジック(スタートレックディスカバリー レビュー / EP1-7)

スタートレックディスカバリーシーズン1のエピソード7です。
ディスカバリーは1話完結型ではないですが、今回のエピソードは比較的独立したものになっているうえに、スタートレックらしいエッセンスが各所に入ってきていて、正直、やっとスタートレックになってきた!と思いました。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
ディスカバリーで居場所を見つけつつあったバーナムだが、まだ自分の殻を破れないでいた。
苦手とするパーティーに参加するが心から楽しめてはいなかった。

ディスカバリーが絶滅危惧種の宇宙生物ゴーマガンダーを発見したため、パーティの途中に呼び出されるバーナムとタイラー。
しかしゴーマガンダーにはハリー・マッドが隠れており、人為的なタイムループをおこす装置を用いて、ディスカバリーの乗っ取りを企てていた。

同じ30分を何度も繰り返しループしながら少しずつセキュリティを突破するのがハリー・マッドのやり口だった。
徐々にディスカバリーを乗っ取る方法を確立させていくマッド。
彼はディスカバリーをクリンゴンに売りつけようとしていたのだった。

バーナムをはじめほとんどのクルーはタイムループに気づかないが、スタメッツだけがクマムシのDNAを取り入れていたことが原因で時間軸の外にいた。
スタメッツもマッドとともにタイムループを繰り返しながら、バーナムとタイラーを説得して協力させる方法を探し出し、マッドを罠にかける。

乗っ取りが成功したと思ってタイムループを解除したマッドだが、それはロルカたちの偽装だった。
クリンゴン船を呼んだはずが、マッドが逃げ回っている妻とその父を呼び出してしまい、マッドは彼らに引き渡されてしまった。


■感想
スタートレックと言えばタイムループ!(笑)
時間がループしたり分岐したり平行世界との行き来だったりというのは、よく出てくるプロットですので、ディスカバリーの製作陣もこのエピソードは外せなかったのだと思います。
今回、味方側で時間軸の外にいるキーマンはスタメッツ大尉と、ピカード艦長とかデータ少佐(いずれも新スタートレックのキャラクター)と比べると明らかに心細いのですが(笑)、さすがに賢いだけあって、ハリー・マッド程度には負けませんでしたね。

さて、ハリー・マッド。
以前、ロルカがクリンゴンに捕まった時に一緒に捕まっていた悪党ですが、脱走に成功したようです。
ハリー・マッドは初代スタートレック(オリジナルシリーズ・宇宙大作戦)にも出てくるキャラクターで、当時は小悪党というイメージでしたが、今回はかなり規模がおおきい悪事を働いてますね。
最後に苦手な奥さんに連れていかれちゃって一件落着というライトさがスタートレックらしいです。

バーナムとタイラーはお互い気になっていたものが、今回、ちょっと近づきます。
こういう安っぽい(失礼)恋愛ストーリーもスタートレックらしい。
一番接近した、ダンス&キスの時間軸はループにより消滅してしまったのは残念でした。

さて、スタメッツですが、どうやらクマムシのDNAで若干おかしいようです。
せっかくキャラクターが立ってきて面白いのに、この先死ぬ未来しか僕には見えないのですが、はたして生き残ることができるのか。。。(^^;

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