レジスタンスの苦悩(スタートレックディープスペースナイン レビュー / EP6-4)

スタートレックDS9シーズン6のエピソード4です。

今回もテラック・ノアでのキラたちとシスコたちの2つの場面が並行して進みます。

(以下、ネタバレ含む)

■あらすじ
テラック・ノアでは、カーデシア人とジェム・ハダーの間にも緊張があった。
カーデシア人の幹部ダマールが計画している、ケトラセル・ホワイトのストックが万一切れた場合にはジェム・ハダーを毒殺するという機密が入っているデータパッドをノーグが盗み、ジェム・ハダーが見つけるように仕向けた。
それが原因でクワークの店で、死傷者がでるほどの乱闘騒ぎが起こる。

オドーはこの行動が気に入らなかった。
事前のレジスタンスメンバーの集会では、オドーは不賛成だったのだ。
可変種であることを利用して、デュカット、ウェイユンとともにテラック・ノアの運営にかかわっているオドーとしては騒ぎを起こしたくなかった。
方針を巡ってキラとオドーは口論になってしまうが、そのとき創設者の女性リーダーが現れた。
オドーと話がしたいという。
キラはオドーを心配しながらも、キラは部屋を後にした。


フェデレーション艦隊の情報部は、ドミニオンのセンサー基地を発見した。
ドミニオンが各所で先回りしているのはこの基地のおかげだった。
正面からは攻められないが、シスコは通常では通れない原始星団の重力場を通るという作戦を立案する。
ダックスなら可能だというのだ。
作戦はロス提督に承認された。

ロス提督の副官が昇進し、別の部隊の指揮官に抜擢されたため、後任としてシスコが副官になることになった。
ディファイアントの艦長はジャッジア・ダックス少佐が繰り上がり、シスコは艦を降りることになった。


キラ、オドー、ロム、ジェイクはレジスタンスの会合を開いていた。
オドーは考え事をして集中していない。
創設者の女性リーダーとのつながりで、気持ちに変化が出てきている。

そこへクワークが現れた。
バーで、数か月間ワームホールをふさいでいた機雷を、カーデシア軍が除去する方法をみつけたという話を聞きつけたのだ。
クワークの断片的な話から、ロムは方法を見抜く。
しかし妨害工作をするには警報を切る必要があった。
5分程度なら可能というオドーと時間を打ち合わせ、その日は分かれた。

作戦決行の時。
ロムは待機し、オドーと打ち合わせた時間を待つ。
しかし、キラはオドーが保安部の部屋におらず、警報が切られていないことに気づく。
ロムに無線で連絡するものの時遅く、カーデシア兵に捉えられてしまった。

オドーは創設者とリンクしていたのだった。
キラはオドーを激しく責めるが、オドーはリンクを繰り返すうちに人格が変わってしまっていた。
キラはオドーが変わってしまったことに気づき、部屋を出て行った。


ダックス率いるディファイアントは、無事作戦を完遂し第375基地に帰還した。
祝賀会に参加したシスコは、以前の自分の位置にいるダックスをみつめる。
ダックスのスピーチが終わると、ロス提督とシスコは部屋を後にした。


■感想
まずロムですよ。

そもそも遮蔽してかつ自己複製をするため、小型でも多くの敵に対応でき、除去しずらい機雷システムはロムが考案しました。
どうやら結構天才タイプなようで、急にすごいことをひらめくようです。
レジスタンスに参加するばかりか、実際に行動もする、かなり頼もしいキャラになっています。

そしてクワーク。
純粋に飲み食いや娯楽に興味のないジェム・ハダーが商売的に嫌いという面を差し引いても、フェデレーション駐留時代をより好んでいるようです。
なんだかんだ言って情報収集に協力していますね。
やはりこのシリーズはフェレンギを中心に回っています。(笑)

ディファイアントの扱いはちょっと適当ですね。
結構難しそうな作戦でしたが、過程は一切描かれず、「成功した」で終わりです。
どちらかというとシスコとダックスの立場の変化にフォーカスが当たっています。
ダックスは経験豊富ですし、クリンゴン人的な親分肌なところがありますので、指揮官にも向いていそうです。

メインディッシュはオドーですね。
テラック・ノアを訪れた創設者とリンクを繰り返すうち、創設者らしい考え方をするようになってしまっています。
リンクは詳細な知識や記憶を共有するものではないようですが、もっと大きなところで感情が溶け合うものという感じっぽいです。
これは一時的なものとは思えないので、今後のオドーの立ち位置が心配です。

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