アルクのヒヤリングマラソンを完走してレビュー。

35年以上続く、英語通信講座界の巨人「ヒヤリングマラソン」。
1年間で1000時間、聞き続けることで英語力を上げよう!という基本コンセプトのもと、ほかの追従を許さない歴史をもつ講座です。

■昔から気になってはいたけど・・・。

ヒヤリングマラソンは当然僕が若い頃も存在していましたが、当時は受講しませんでした。
学生にはちょっと高いと感じたことと、ウォークマンみたいなものも今ほど便利ではなく、1000時間を確保する自信がなかったこと、この2つが理由です。

でもねー、今思えば少し頑張ってもやっておくべきだったかなと感じています。
まぁ、時間は巻き戻せませんので、今、受講したことは良かったと思います。

■1年で1000時間は可能なのか

ヒヤリングマラソンを検討する場合、まずここが気になるのではないでしょうか。
忙しい中でそれだけの時間が割けなければ、受講する意味も半減してしまいます。

結論から言うと、僕はほとんどの人が可能だと思います。

理由1)スマホ+イヤフォンで、移動時間・食事時、その他ながら学習がしやすい時代になった
理由2)海外ドラマなど、教材以外にも英語に触れられる機会や素材が増えている

時代は便利になりました。
スマホでいくらでも音源を持ち運べますので、ウォークマンの時代とはえらい違いです。
僕の場合、通勤時間で片道1時間、1日2時間程度を確保できます。
ランチタイムは英語のドラマをみていましたが、これも学習時間に入れていい仕組みですので、単純な時間だけでいえばこれでほぼ3時間に達します。

そのほか、家事の時間、ジムでの運動やジョギングの時間など、耳が空いている時間も活用できますね。
もちろん、腰を据えてテキストを見ながら学習する時間も必要ですが、週に3~5時間も取れれば十分かなと思います。

■教材のレベルは高すぎないか

ヒヤリングマラソンは一般向けの英語通信講座として、アルクの講座の中ではほぼ最高峰に位置します。
一応目安として「TOEIC550から」となっていますが、これはちょっとサバを読みすぎではないかと思います。
僕の場合は受講開始時点でTOEIC800点程度はあったと思いますけど、それでも負荷は高かったです。
TOEICの点数と総合的な英語力が完全に一致するわけではありませんのであくまで目安の話として、効果が高いのはTOEIC700点程度くらいからではないかと思います。
もちろんモチベーションや時間的な余裕がある場合には、550点くらいからでも努力次第で全然ついていけるでしょう。

ヒヤリングマラソンのテキストは公式サイトでサンプルが観られますので確認してみてください。
また、副教材のEnglish Journalは普通に書店で見られますね。
僕の直近のTOEICスコアは905点なのですが、テキストの後半の映画のコーナーや、English Journalのニュース、インタビューなどには苦戦します。
まぁ、そのくらい骨太なので、しっかりやればすごく力がつく教材ではあります。
時間やかけられる労力とのバランスで、難しすぎると思ったコーナーは、いったんやめておくというほうが効率は良さそうです。

マンスリーテキストのサンプルで、★が1つのコーナーならすらすら行けそう、★2つのコーナーはやや手ごたえがあるな、と感じるくらいがスタートの目安ではないでしょうか。

■効果はあるのか

TOEIC700点以上とかになってくると、なかなか学習の効果を実感するのが難しくなってきているのではないでしょうか。
ヒヤリングマラソンは長丁場でやるものなので、1~2か月で実感できる英語力の向上は無いと思われます。
僕の場合は半年過ぎくらいから、少しずつ実力アップが実感できるようになってきたかなという印象ですね。

具体的には

・教材用ではない生の英語(ドラマ、ニュース、インタビュー等)で聞き取れる範囲が増えた
・TOEICで点が上がった
・長い時間英語を聞いていても苦にならなくなった
・アメリカ発音以外の発音が聞き取りやすくなった

という点があります。
特に長い時間聞き続けても疲れないというのは結構大きくて、こうなってくると学習時間もさらに伸び、効果もどんどん上がってくるようになります。
僕の場合、仕事中にBGMとして英語を流しておけるので、日によっては8時間くらいずっと聞いていたりしましたね。

■まとめ

なんかすごく身内の宣伝みたいですけど、ただのイチ受講者です。(笑)
一言で言うと、ヒヤリングマラソンは1年1000時間頑張れば、結果が出る教材です。
1年かけて作った学習の習慣も宝ですので、その後の学習の質も変わってくるはずです。

最近では3か月・6か月コースというお試し的なコースもありますので、レベル感が不安な方はその辺から試してみるのもいいかもしれません。

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